株の投資を始めたばかりの皆さん、日々の株価の変動に一喜一憂していませんか?「この株、今買うべき?」「そろそろ売った方が良いのかな?」そうした疑問を抱くのは当然のことです。実は、株価の動きをある程度予測する手がかりとなるのが「理論株価」です。今回は、初心者の方にも分かりやすいように、理論株価の計算方法について、詳しく解説していきます。
1. 配当割引モデル:将来の配当に着目
最も基本的な計算方法の一つが「配当割引モデル」です。これは、将来受け取るであろう配当金を現在価値に割り引いて計算する方法です。
計算式: 理論株価 = (1株あたりの配当金) ÷ (期待収益率 - 配当成長率)
- 1株あたりの配当金: 企業が1株あたりに支払う配当金の額です。
- 期待収益率: 投資家がその株に期待するリターンのことです。
- 配当成長率: 配当金が毎年どの程度成長すると見込むか、という割合です。
この計算式で得られた数値が、現在の株価よりも高ければ「割安」、低ければ「割高」と判断できます。ただし、配当金は企業の業績に左右されるため、将来の配当を正確に予測することが重要です。
2. PER(株価収益率)を使った計算:企業の利益に注目
PER(Price Earnings Ratio、株価収益率)は、株価が1株あたり利益の何倍で評価されているかを示す指標です。
計算式: 理論株価 = 1株あたり当期純利益 × 適正PER
- 1株あたり当期純利益: 企業の当期純利益を発行済株式数で割ったものです。
- 適正PER: 同業他社のPERや、過去の自社のPERなどを参考に、その企業が適正に評価されるPERを推測します。
PERは、企業の収益性を示す指標であり、企業の成長性やリスクを考慮して、適正なPERを見極める必要があります。
3. DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)法:キャッシュフローに着目
DCF法(Discounted Cash Flow、割引キャッシュフロー)は、将来のフリーキャッシュフロー(企業が自由に使えるお金)を現在価値に割り引いて計算する方法です。
計算のステップ:
- 将来のフリーキャッシュフローを予測します。
- 割引率(資本コストなど)を決定します。
- 将来のフリーキャッシュフローを割引率で割り引いて、現在価値を算出します。
- これらの現在価値の合計が理論株価となります。
DCF法は、企業の将来的な価値を評価するのに役立ちますが、将来のキャッシュフローの予測には、ある程度の知識と経験が必要です。
注意点・コツ
- 前提条件: 理論株価の計算は、あくまでも参考値です。様々な前提条件に基づいて計算されるため、必ずしも現実の株価と一致するわけではありません。
- 複数の方法を比較: 一つの計算方法に固執せず、複数の方法で理論株価を算出し、比較検討することが重要です。
- 企業の分析: 理論株価を計算する際には、企業の財務状況や事業内容を詳しく分析し、将来性を考慮に入れるようにしましょう。
まとめ
今回は、理論株価の計算方法を3つご紹介しました。これらの方法を理解し、企業の分析と組み合わせることで、より客観的に株式投資を行うことができます。ただし、理論株価はあくまでも参考の一つであり、最終的な投資判断は、ご自身の責任で行ってください。