肩の痛みでお悩みですか?腕を動かすたびにズキズキと痛み、夜も眠れない、そんな辛い日々を送っている方もいるかもしれません。肩関節の痛みには様々な原因がありますが、その一つに肩関節の変形や損傷があります。もし、他の治療法で改善が見られない場合、最終的な選択肢として検討されるのが「リバース型人工肩関節手術」です。今回は、この手術方法について、わかりやすく解説していきます。
リバース型人工肩関節手術ってどんな手術?
肩関節は、上腕骨(腕の骨)と肩甲骨(肩の骨)が組み合わさってできています。リバース型人工肩関節手術は、この肩関節の構造を人工的に置き換える手術です。従来の人工肩関節と異なり、上腕骨と肩甲骨の設置場所を逆転させた構造が特徴です。これにより、肩の筋肉(主に三角筋)の働きを利用して腕を動かしやすくなることが期待できます。
1. 手術前の準備
手術を受けるにあたり、まずは医師による丁寧な診察と検査が行われます。レントゲン検査やMRI検査などで肩の状態を詳しく調べ、手術の適応があるか、また、手術後のリハビリテーション計画を立てるために必要な情報収集を行います。手術前に、全身状態の確認や、麻酔に関する説明も行われます。
2. 手術の流れ
手術は、全身麻酔または局所麻酔に加えて鎮静剤を用いて行われます。手術時間は、おおよそ2~3時間です。
- 切開: 肩の前側または上側に皮膚を切開し、肩関節に到達します。
- 骨の切除: 変形した上腕骨の骨頭と、肩甲骨の関節窩(受け皿部分)を一部切除します。
- 人工関節の設置: 肩甲骨側にカップと呼ばれる部品を、上腕骨側にステムと呼ばれる部品を設置します。リバース型の場合は、このカップとステムの位置関係が逆になります。
- 縫合: 筋肉や組織を元の位置に戻し、皮膚を縫合して手術は終了です。
3. 手術後のリハビリテーション
手術後、早期からリハビリテーションが開始されます。理学療法士の指導のもと、肩の可動域を回復させるための運動や、筋力強化のためのトレーニングを行います。リハビリテーションは、手術の成功にとって非常に重要な要素です。指示されたプログラムをしっかりと行い、徐々に肩の機能を回復させていきます。
手術を受ける際の注意点とコツ
リバース型人工肩関節手術は、肩の痛みを軽減し、機能回復を期待できる治療法ですが、いくつか注意点があります。
- 合併症のリスク: 手術には、感染症、神経損傷、血栓症などの合併症のリスクがあります。
- リハビリの重要性: 手術後のリハビリを怠ると、肩の可動域が十分に回復しない可能性があります。
- 医師との相談: 手術前に、手術方法、リスク、リハビリテーションについて、医師としっかりと話し合い、疑問点を解消しましょう。
まとめ
リバース型人工肩関節手術は、肩の痛みに悩む方にとって、一つの有効な治療選択肢です。手術方法やリハビリテーションについて理解を深め、医師と相談しながら、ご自身の状態に合った治療法を選択することが大切です。