株式投資の世界では、株価の変動を常に気にしながら売買のタイミングを計る必要がありますよね。日々刻々と変わる価格の中で、ある期間における平均的な株価を把握したい、そんな時に役立つのが「VWAP(ブイワップ)」という指標です。VWAPは、その日の取引量も考慮に入れた加重平均価格で、より現実的な価格水準を知るのに役立ちます。今回は、そんなVWAPの計算方法について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
VWAP計算方法:基本のステップ
VWAPを計算する基本的な方法は、以下の通りです。
- 日々の取引価格と取引量を把握する: まずは、対象銘柄の各取引における価格(約定価格)と、その取引での出来高(取引量)を記録します。
- 日々の出来高加重平均価格を計算する: 各取引価格に、その取引の出来高を掛け合わせます。
- 合計を計算する: 上記で計算した各取引の(取引価格 x 取引量)の値をすべて合計します。
- VWAPを算出する: 3で求めた合計値を、期間中の総取引量(各取引の出来高の合計)で割ります。
言葉だけでは少し分かりにくいかもしれませんが、具体例を交えて見ていきましょう。
VWAP計算方法:具体例
例えば、ある銘柄が1日の間に以下の取引を行ったとします。
- 9:00:価格1,000円、出来高100株
- 10:00:価格1,010円、出来高200株
- 11:00:価格1,020円、出来高100株
- 各取引の(価格 x 出来高)を計算:
- 9:00:1,000円 x 100株 = 100,000円
- 10:00:1,010円 x 200株 = 202,000円
- 11:00:1,020円 x 100株 = 102,000円
- 上記の合計を計算: 100,000円 + 202,000円 + 102,000円 = 404,000円
- 総取引量を計算: 100株 + 200株 + 100株 = 400株
- VWAPを計算: 404,000円 ÷ 400株 = 1,010円
したがって、この日のVWAPは1,010円となります。
VWAP計算方法:証券会社のツールを使う
上記の計算は手計算でも可能ですが、証券会社の取引ツールや、一部の投資情報サイトでは、VWAPが自動的に計算され、グラフ表示される機能が提供されています。これらを活用することで、より簡単にVWAPを把握できます。
注意点・コツ
VWAPは、あくまでも「平均」価格であり、将来の価格を保証するものではありません。売買の判断材料の一つとして、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と合わせて総合的に判断することが重要です。また、取引量が多い銘柄ほどVWAPは安定しやすく、少ない銘柄ほど価格変動の影響を受けやすい傾向があります。
まとめ
VWAP計算方法を理解することで、日々の株価変動の中で、より客観的に価格水準を把握し、取引戦略を立てる際の有効なツールとして活用できます。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、実際に計算してみたり、ツールを使ってみたりすることで、徐々に慣れていくことができます。