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mlss 測定 方法

水質管理の基本! MLSS(浮遊性懸濁物質)測定方法をわかりやすく解説

水質管理において、MLSS(Mixed Liquor Suspended Solids:混合液浮遊物質)という言葉を聞いたことはありますか? MLSSは、水中の浮遊物質の量を表す指標で、特に下水処理や排水処理において非常に重要な役割を果たします。しかし、「MLSSって何?」「どうやって測るの?」と感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、MLSSの基本的な意味から、初心者でもわかりやすい測定方法、そして測定時の注意点までを詳しく解説します。MLSS測定を通して、より良い水質管理を目指しましょう!

MLSS測定方法

MLSSとは?なぜ測定するの?

MLSSとは、水中に含まれる浮遊物質(固形物)の濃度を表す指標です。具体的には、水中に含まれる微生物や有機物、無機物の総量をmg/L(ppm)で示します。このMLSSの濃度を把握することで、水処理の効率や微生物の活性状況を評価し、最適な処理条件を調整することができます。例えば、下水処理場では、MLSS濃度を適切に管理することで、汚泥の沈降性や処理効率を維持し、放流水質の向上を図っています。

MLSS測定の3つの方法

MLSSの測定方法はいくつかありますが、ここでは初心者でも比較的簡単に実施できる3つの方法をご紹介します。

1. 重量法 (Gravimetric Method)

最も基本的な方法で、MLSS測定の基本とも言えます。

  1. 試料の採取: 水サンプルを採取します。
  2. ろ過: あらかじめ重量を測定しておいたろ紙を用いて、水サンプルをろ過します。
  3. 乾燥: ろ紙に残った固形物を105℃の恒温乾燥機で乾燥させます。
  4. 重量測定: 乾燥後、ろ紙と固形物の総重量を測定します。
  5. 計算: 以下の計算式でMLSSを算出します。 MLSS (mg/L) = (乾燥後の重量 (g) - ろ紙の重量 (g)) / サンプル量 (L) × 1000

2. 比濁度計法 (Turbidimetric Method)

比濁度計という専用の測定器を使用する方法です。

  1. 試料の採取: 水サンプルを採取します。
  2. 測定: 比濁度計にサンプルをセットし、測定ボタンを押します。
  3. 表示: 機器に表示される数値を読み取ります。比濁度計は、光の散乱を利用してMLSS濃度を推定します。

3. スラッジインデックス法 (Sludge Volume Index)

これは直接的なMLSS測定ではありませんが、間接的にMLSSの状況を把握できる方法です。

  1. 試料の採取: 水サンプルを採取します。
  2. 沈降: メスシリンダーにサンプルを入れ、30分間静置します。
  3. 測定: 沈降した汚泥の体積を測定します(SV:汚泥容量指数)。
  4. 計算: SVI (Sludge Volume Index) = SV (mL/L) / MLSS (g/L) × 1000. SVを計測した後、過去のMLSSデータや経験則から、MLSS濃度を推定できます。

測定時の注意点とコツ

  • サンプリング: 均一なサンプルを採取することが重要です。採取前に容器をよく振り、撹拌してください。
  • 試薬の正確性: 試薬の品質や、測定機器の校正が重要です。定期的に校正を行いましょう。
  • 記録: 測定日時、測定場所、測定値などを記録し、データの管理を行いましょう。
  • 安全: 測定には、保護メガネや手袋を着用するなど、安全に配慮しましょう。

まとめ

MLSS測定は、水質管理の基本となる重要な作業です。今回ご紹介した方法を参考に、適切な方法でMLSSを測定し、水質管理に役立ててください。定期的な測定と記録、そしてデータの分析を通じて、より良い水質環境の維持に貢献しましょう。

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