投資の世界でよく耳にする「CAGR」という言葉。耳にしたことはあるけれど、実際にどうやって計算するのか、どんな時に使うのか、よくわからない方もいるのではないでしょうか? 投資の成果を評価したり、複数の投資商品を比較したりする際に役立つCAGR(年平均成長率)の計算方法について、わかりやすく解説していきます。
CAGRは、一定期間における投資の成長率を年率換算して示す指標です。 複雑な計算が必要に思えるかもしれませんが、実はいくつかの方法で簡単に計算できます。
1. 手計算でCAGRを求める
最も基本的な方法です。以下の計算式を使用します。
CAGR = { (最終価値 ÷ 初期価値) ^ (1 ÷ 期間) } - 1
例えば、ある投資が5年間で100万円から150万円に成長したとします。
- 最終価値:150万円
- 初期価値:100万円
- 期間:5年
この数値を上記の計算式に当てはめると、
- {(150万円 ÷ 100万円) ^ (1 ÷ 5)} - 1
- = (1.5 ^ 0.2) - 1
- = 1.084 - 1
- = 0.084
CAGRは約8.4%となります。
2. エクセルなどの表計算ソフトを活用する
エクセルなどの表計算ソフトを使えば、もっと簡単にCAGRを計算できます。 計算式を入力する必要はなく、特定の関数を使用します。
エクセルでは、RATE関数を使用します。
-
RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払い期日)
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期間:投資期間(年数)を入力します。
-
定期支払額:通常、0を入力します(投資中に利息や配当など定期的な支払いがない場合)。
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現在価値:初期の投資額を入力します。
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将来価値:最終的な投資額を入力します。
-
支払い期日:通常は省略するか、0を入力します。
先ほどの例をエクセルで計算してみましょう。
- 期間:5
- 定期支払額:0
- 現在価値:-1000000 (初期投資額をマイナスで入力)
- 将来価値:1500000
- RATE関数にこれらを入力すると、結果として約8.4%が表示されます。
3. オンラインのCAGR計算ツールを利用する
インターネット上には、CAGRを簡単に計算できる無料のツールが数多く存在します。 初期投資額、最終的な価値、期間を入力するだけで、自動的にCAGRを計算してくれます。 計算方法を理解していなくても、手軽にCAGRを知りたい場合に便利です。
注意点・コツ
- CAGRはあくまで過去の実績に基づいた指標であり、将来の成長を保証するものではありません。
- CAGRは、投資期間中の変動(上昇・下落)の度合いを表すものではありません。
- CAGRを比較する際は、同じ期間のデータを使用するようにしましょう。期間が異なると、比較の意味が薄れてしまいます。
- CAGRの計算には、税金や手数料などを考慮しないのが一般的です。
まとめ
CAGRは、投資の成果を評価し、複数の投資商品を比較する上で役立つ重要な指標です。 手計算、エクセル、オンラインツールなど、様々な方法で簡単に計算できます。計算方法を理解し、注意点も踏まえた上で、投資判断に役立てていきましょう。