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BOD(生物化学的酸素要求量)測定方法:水質を知る第一歩
水質汚濁の指標としてよく耳にする「BOD」という言葉。これは、水中の有機物が微生物によって分解される際に消費される酸素量のことで、水質を評価する上で非常に重要な指標となります。この記事では、BODとは何かを簡単に説明し、身近な水質を把握するための測定方法を3つご紹介します。
1. 簡易パックテストを利用する
最も手軽にBODを測定できる方法の一つが、簡易パックテストです。これは、特定の試薬と反応させることで、BOD値を色で示すキットです。
手順:
- 測定したい水を専用の容器または試験管に採取します。
- パックテストに指示された量の水を入れ、指示に従って試薬を添加します。
- 数日後(通常は5日程度)に、発色した色を標準色と比較し、BOD値を測定します。
メリット:
- 手軽で、専門的な知識や特別な設備は不要です。
- 価格も比較的安価です。
デメリット:
- 精度は専門的な測定方法に比べて劣ります。
- 測定できるBOD値の範囲が限られています。
2. BOD測定専用キットを使用する
もう少し正確な測定をしたい場合は、BOD測定専用のキットを使用する方法があります。このキットには、専用の容器、試薬、そして測定に必要な器具が含まれています。
手順:
- 測定したい水を専用の容器に採取します。
- キットの指示に従い、必要な試薬を添加し、密閉します。
- 一定期間(通常5日間)一定温度(20℃が一般的)で培養します。
- 培養後の溶存酸素濃度を測定し、初期の溶存酸素濃度との差からBOD値を計算します。
メリット:
- 簡易パックテストよりも精度が高いです。
- 測定できるBOD値の範囲が広いです。
デメリット:
- 簡易パックテストより手間がかかります。
- 専用の器具が必要となります。
3. 公的機関に分析を依頼する
より正確な結果を得たい場合や、専門的な分析が必要な場合は、水質検査機関などの公的機関に分析を依頼することをおすすめします。
手順:
- 測定したい水を採取し、分析機関に依頼します。
- 分析機関が、専門的な機器を用いてBOD値を測定します。
- 結果が報告されます。
メリット:
- 非常に高い精度で測定できます。
- 専門家による分析結果が得られます。
デメリット:
- 費用がかかります。
- 結果が出るまでに時間がかかります。
注意点・コツ
- 採水: 採水する容器は清潔なものを使用し、水が汚染されないように注意しましょう。
- 温度: BOD測定は温度に影響されるため、一定の温度で培養することが重要です。
- 保存: 採水後、測定までに時間がかかる場合は、冷蔵保存するなどの工夫が必要です。
- 安全性: 試薬を使用する際は、取扱説明書をよく読み、安全に注意して行ってください。
まとめ
BOD測定は、水質を知り、環境を守るための第一歩です。ご自身の目的に合わせて、適切な方法を選択し、水質の状況を把握してみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。